ひなふト~ル育雛日記

里親様募集中のインコたちを紹介しています!

世界で たった1羽の母鳥~ブラック・ロビン


愛称、 オールド(歳とった)ブルー ♀ のお話です



艶やかな黒い羽、つぶらな瞳の ブラック・ロビン


ニュージーランドから東へ1000キロに位置する チャタム諸島


鳥たちの楽園の島々は、
やがて、舟でやって来た人間や家畜によって 一変します


森を失い、住処を追われ、命も奪われて チャタム諸島にしかいない種が、
次々に絶滅して行き、
ついにロビンも 環境の厳しいリトルマンガレ島で
隠れるように暮らすようになりました 
 


羊、豚、犬、猫、ポッサム、  ネズミ→うっかり連れて来てしまった~?
                   

愛猫家の方には スミマセン・・ すごくワルっぽいや ↑



1970年頃・・・
ニュージーランド野生生物局の研究者たちが、島に
本格的な調査に入ることになりました


チームリーダーのドン・マートンは、人間を怖がらず寄ってくるロビンを捕まえて、
それぞれの脚に カラーバンドをつけて 見守ることになりましたが、
既に時は遅く・・・
島で生き残っているロビンは7羽のみでした



チームは、ロビンを 離れたマンガレ島に移しますが、
思うように繁殖できません


そこでとったのは苦肉の策、
ドンは、生まれた卵や雛を サウス・イースト島に住む
ムシクイやヒタキに託し育ててもらい、巣立ちの頃になったら 
また、元のロビンの巣に戻すという地道で、大変な仕事を
何度も 何度も続けたのです



よくある  自分より体がデカイ雛に 餌をあげる親鳥の図 ↓


5年が寿命といわれる ブラック・ロビンですが
たった1羽のメスの ブルー母さんは、 13歳 奇跡のようです




「ブルーは、自分が、最期の母鳥だということが分かっていたようだ」
ドンには そう思えたのでしょう



ブルーの子供たち、孫たちは、どんどん増えて
今も大切に 繁殖~保護活動が 行われ・・・


ドンの活動は、その後も ニュージーランドの希少種 
カカポを救うプロジェクトに続いて行きます



この本は、1999年に発行された 
メアリー・テイラーの絵本


読むたびに 泣いてばっかりだよぉ~
ドンさん、ありがとう~~!